
2026/2/23

今回はカフェバー「QP's(キューピーズ)」のオーナー、湯川宏美(ゆかわひろみ)さんにお話を伺いました。 名古屋の「極楽」での幼少期、厳格な女子校での「スタッズ」事件、過酷なパティシエ修行時代、そして飛び込み営業で稼ぎまくった20代から「QP's」オープンまで。 用賀の夜を彩るカフェバーの知られざるエピソードを、笑いの絶えない収録の様子そのままに、ほぼノーカットの全文記事でお届けします。(インタビュアー:武井浩三、編集:AI(notebookLM))ーー:こんにちはー。今日はYOUGA SPIRITSの第4回目、えー、カフェバー「QP's(キューピーズ)」のオーナーの宏美さんに、お話をお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。
湯川:よろしくお願いします。
ーー:えっと、宏美さん、苗字は「湯川」?
湯川:湯川です。
ーー:それが旧姓?
湯川:えっと、今のです。
ーー:あ、そうか、そっか。じゃ、もう普段「湯川」でやられてる。
湯川:そうですね。ま、でも下の名前で呼ばれることが多いですね。「宏美さん」とか「宏美ちゃん」って。
ーー:うん。じゃあ宏美さんの、幼少期、生まれ育ち、どんな子供時代を過ごしたか、聞いてもいいですか?
湯川:私、大した……これと言ってなんかあったわけじゃないんですけど(笑)、一応大阪で生まれて。
ーー:あ、大阪なんだ。えー。
湯川:はい。で、ま、もう本当ちっちゃい時に名古屋に引っ越して。
ーー:うん、うん。
湯川:で、名古屋で小学校6年生の夏休みまで名古屋にいて。
ーー:名古屋の市内?
湯川:ええ、市内。「極楽(ごくらく)」ってとこなんですけど。
ーー:え、「極楽」!?
湯川:「極楽小学校」に行ってたんですけど(笑)。
ーー:本当にあの極楽?
湯川:ええ。もう地名がその辺「極楽」って言って。
ーー:え、何区なんですか?
湯川:名東区です。
ーー:名東区。あ、分かる、わかる。極楽ってあるんだ。何それ?
湯川:あったんです、極楽小学校にいたんです。
ーー:ルーツ知りたい(笑)。
湯川:ね(笑)。なんか、ま、私たちの中ではなんかそこが昔こう沼みたいな感じで、亡くなった方が多くて地獄絵図みたいな感じだったから逆に「極楽」ってつけた、みたいな話は聞いたことありますけど、ま、実際どうかわかんないですけど。
ーー:へえー。
湯川:そう。で、小学校6年生の夏休みに藤沢に、神奈川県の藤沢さんに引っ越して。
ーー:それはご両親の?
湯川:あ、そう、父親の仕事の関係で引っ越して。で、中・高は藤沢にいて。
ーー:うん、うん。
湯川:で、専門学校でまた名古屋に戻るっていう。
ーー:へえー、行ったり来たりの。そうか、そっか。小学校の頃はどんな子だったんですか?
湯川:私、小学校の時、別にこれと言って目立つ方でもないし、なんか本当にごく一般的な、もう本当のほほんとして過ごしてたタイプです。
ーー:スポーツとかも?
湯川:スポーツは水泳やってて。
ーー:水泳、うん。
湯川:でもだからと言って、そんな、なんかめっちゃやってるとかでもなく。ええ、小学校の部活が、名古屋の小学校だけなんですかね、中学校みたいな本当ガチの部活みたいなのがあって。
ーー:えー?小学校の中で?
湯川:ええ。なのでもう、本当に普通に学校終わったら部活の時間があって、みんな部活に行くみたいな。
ーー:それが水泳部だった。
湯川:それが水泳部で。それでちょこっと大会出たりとかぐらいです。
ーー:ええー。当時から背は高かった?
湯川:そんなに大きくなくて。多分私伸びたの中1で15cmぐらい伸びてるんで。
ーー:1年間で!?
湯川:1年間で。
ーー:すご。
湯川:ちなみにいまだにちょっとずつ伸びてる(笑)。
ーー:え、マジ?マジで(笑)。
湯川:健康診断で行くとちょっとずつ伸びてます。
ーー:すごい。へえ、ご両親も背が高い?
湯川:そうですね。年代の割には大きい方だと思います。
ーー:ええ、そっかそっか。ご兄弟は?
湯川:いないんで私1人なんですけど。
ーー:1人か。え、じゃあ相当溺愛されたとかそういう感じだった?
湯川:でも多分そうなるんでしょうね(笑)。
ーー:自覚がない(笑)。
湯川:いや、なんか自分はそれが普通で育ってきてるから自覚なかったんですけど、ま、人の話聞くと「あ、なんかぬくぬく育てられたな」って思います(笑)。

ーー:そっか、そっか。で、中学校は藤沢。
湯川:藤沢です。神奈川の藤沢で。
ーー:え、部活はどんなことした?
湯川:もう何もやってなくて。あ、高校の時は科学部入って。
ーー:科学部!?
湯川:科学部でずっとお菓子作ってました(笑)。
ーー:え、どういうこと?科学部でお菓子?(笑)
湯川:ま、女子高だったんで。なんて言うんですか、調理部みたいなのが一応あったんですけど人気すぎて。
ーー:うん、はいはい。
湯川:ほとんど実習ができないよみたいな。で、友達と「どうする?」って言ってて。そしたらたまたまなんか科学部の先生がすごいいい先生で好きな先生だったんですけど、「じゃあ科学部入ろう」って言って科学部入って。科学のビーカーとかでポップコーン作ったりとかカルメ焼き作ったりとか、ずっとお菓子を作ってたっていう(笑)。
ーー:面白い(笑)。そっかそっか。アルバイトとかは?
湯川:完全禁止だったんで。
ーー:やっぱ厳しいんだ。
湯川:めっちゃ厳しかった。けど隠れてやってました(笑)。
ーー:隠れてできるんだ(笑)。
湯川:ええ、私マックでやってました。
ーー:あ、隠れて? 結構見つかっちゃいそうな気が。
湯川:あ、でもなんかその名古屋に家があって、祖母も名古屋にいたので長期休みとかに名古屋に帰って。
ーー:なるほど。
湯川:バイトしてました。
ーー:え、1ヶ月夏休みとか。
湯川:夏休み、ま、冬休みとか。
ーー:すごいアクティブ。え、働くのがなんか好きだったとか?
湯川:そう。なんか働くのが好きだし、その「働かなくていい時期に働ける楽しさ」みたいなのがあって。大人になったら絶対働かなきゃいけないじゃないですか。
ーー:なるほど。
湯川:だけどそれじゃなくて自分がこう、ま、例えば時給いくらとか、何も条件とかも関係なしにやってみたいことにトライできるのは学生のうちだけかなと思って。
ーー:はいはい。なんか、結構自立した考えを持ってたんですね。
湯川:そうですね。ちょっと働いてみたいのもあって行きました。
ーー:へえ。そっかあ。女子高どんな学校でした?
湯川:いや、めっちゃ厳しくて、それこそ本当「ごきげんよう」の世界だったので。
ーー:マジで?挨拶が?
湯川:挨拶がごきげんようで。でも別にそんなお嬢様学校ってほどでもないのにそういうとこだけ厳しいみたいな。で、校則も厳しかったし。
ーー:ええ。
湯川:でも数々校則破って(笑)、みたいな感じでした。
ーー:なんか思い出あります?
湯川:えー、でもなんか本当にいまだにみんなに言われるのは「なんで宏美だけ怒られないの?」ってずっと言われてました。多分ちょうどうまくやってたんでしょうね。
ーー:隠れてというか。
湯川:それこそ鞄に「マスコットは1個までしかつけちゃいけません」みたいな。で、私たちの時代ってあのジャラジャラつける、バッグにぬいぐるみ何個もつけてジャラジャラつけるの流行ってた時代で。
ーー:うんうん。
湯川:みんな1個ってや(嫌)じゃないですか?でも1個しかダメって言われたんで、私鞄にスタッズ埋め込んだんですよ。
ーー:スタッズって何?
湯川:あの星の鋲(びょう)みたいな。トゲトゲ。分かります?
ーー:ああ、はいはいはい。わかったわかった。
湯川:バーって打ち込んで。
ーー:打ち込んだんだ(笑)。
湯川:そうです。鞄に打ち込んで、「だってこれはぬいぐるみじゃないですよね」みたいな(笑)。
ーー:なるほど。天才じゃん(笑)。
湯川:とかをやってった感じの高校です。
ーー:すごいね。スタッズ埋め込んだんだ(笑)。
湯川:でも先生も外せとも言えないし、校則違反というか……校則にも書いてないしみたいな。
ーー:なるほど、面白い。
湯川:あれは衝撃的だったっていまだに友達に言われてます。
ーー:すごい。そっかそっか。いまだに学生時代の友達とは会ったり?
湯川:ま、少人数ですけどありますね。中学の同級生の子たちが(お店に)飲みに来てくれたりとか。
ーー:あ、本当に?用賀まで。ああ、なんか嬉しい。
湯川:そうなんです。
ーー:へえ。当時は最寄りが藤沢駅?
湯川:そうです。駅からちょっと離れるんですけど。
ーー:うんうん。いまだに行ったりもする?
湯川:ほぼない。みんなが来てくれるから。ま、でもなんか同窓会とかしてるんでタイミング会えば行きたいなと思ってるんですけど、ま、夜仕事してるんでなかなか行けなくて。
ーー:あ、そうだよね。確かに。なるほどね。
湯川:しかもなんか休めないような時に(お店を)やってたりとかするんで。
ーー:うん。そっかそっか。確かに飲食業ってね逆だったりするもんね。

ーー:そっか。じゃ、そこから専門学校で名古屋に戻って?
湯川:ま、父が転勤でまた名古屋に戻るって予定だったんで戻って。で、2年間専門学校行って。
ーー:何の専門だったんですか?
湯川:あ、製菓の、お菓子作る専門学校。
ーー:そうだそうだ。お菓子行って2年間学校行って。それやっぱり高校の経験というか?
湯川:あ、だから多分好きだったんでしょうね。もう昔から好きで。
ーー:うんうんうん。
湯川:ま、だから高校の時もそうやって部活でお菓子作ったりとかしてて。
ーー:へえ。お菓子……食事も好き?作るのは。
湯川:ご飯も好きです。
ーー:うんうん。
湯川:そう。でも、あの、難しいの作れないんで、お菓子の方が。
ーー:そっかそっか。ええ、製菓、じゃあケーキとか?
湯川:ケーキとかパンとか、ま、和菓子も。
ーー:おお。和菓子も!?
湯川:全部一通り全部習って。で、みんなそっからどこに就職するかみたいな選択肢があるんで。
ーー:へえ。じゃあパティシエもいあれば和菓子に就職する人もいた?
湯川:和菓子に就職する人もいます。和菓子もなかなか奥が深くて面白かったですけど。
ーー:なるほど。2年間。で、なんかもうちょっと学生時代面白かったこととかあります?掘ってみたいんですけど。
湯川:いや、私本当に多分、これと言って本当に何もない学生時代というか。
ーー:アルバイトはしてた?
湯川:アルバイトしてました。
ーー:うん。それもケーキ屋さんとか?
湯川:そうです。専門学校行った時はもうケーキ屋さん、家の近くのケーキ屋さんでバイトしてて。2年間みっちり、時給650円から。
ーー:え、650円!?ああ、当時はそうすよね。
湯川:そうです。そうそうそう。
ーー:確かに俺も高校時代、850円とかで結構高い方だった気がする。
湯川:上がって700円みたいな。そうそうそう、そんな感じでした。
ーー:そっかそっか。ええ、じゃあ本当に、なんかこう親から見たら「いい子だな」っていう?
湯川:そんなこともない。そうなんですかね。ま、でも多分もう絶対的に周り見ると甘やかされて育ってます(笑)。
ーー:ダーツはまだ出会ってない?
湯川:出会ってないですね。ま、みんなと遊びでたまにゲーセンみたいなとこで投げるとかはありましたけど、全然。
ーー:へえ。で、当時まさか自分がダーツバーの経営というかオーナーになるなんて。
湯川:いや、全然何にも思ってもないです。
ーー:すごい。そっかそっか。で、そこからじゃあこう社会人になるタイミング。
湯川:就職で、あのケーキ屋さんに就職するのにこっち(東京)に戻ってきて。
ーー:戻ってきたんだ。じゃあご両親関係なく東京で働きたいっていう?
湯川:あ、そうです。その行きたいお店があって、このお店に行きたいっていうのでそこに就職決めて。
ーー:え、自由ヶ丘のなんてお店ですか?
湯川:「M(店名非公開)」。
ーー:「M!」聞いたことある!まだある?今。
湯川:あるある。
ーー:へえ。
湯川:ま、その当時から、言ったらなんか日本のこのトップみたいな感じのケーキ屋さんだったんですけど。
ーー:うん。あ、そうなんだ。自由が丘の。あ、でもよく受かったね。
湯川:なんかそれも研修があって、1週間お互い様子見ましょうみたいな。
ーー:うん、はいはいはい。試験採用。
湯川:からもう本当にウィークリー借りて1週間こっち来て、1週間出勤して仕事して。
ーー:そっかそっか。現場見て、で、向こうからも多分働き方見られて。
湯川:うんうんうん。で、最終日に「どうします?どうしますか?」とも聞いてくれないんで、「働きたいです」って自分で言って(笑)。なんか聞いてくれないらしいんですよ。知らなかったんですけど、後から言われたんですけど。
ーー:へえ(笑)。
湯川:「どうしたいかは自分の意思だからこっちからどうするのって聞かない」って言われて。
ーー:そう、やっぱり職人の世界なんですか?
湯川:多分そうだと思いますね。だから「そうなんだ」と思って。へえ。全然なんか「どうする?」とかっていう話になるのかと思ったら何も言ってくれないから、「どうしたらいいんだろう?」みたいな。でも私は働きたかったんで、「働きたいんですけどどうしたらいいですか?」っていう話をしたら、「ええ、じゃあ4月からおいで」みたいな。
ーー:すごい、軽い感じでした?
湯川:そうです。それで自由が丘。
ーー:当時じゃお住まいはどこに?
湯川:あ、駒沢に住んでたんですけど。八雲に住んでて。
ーー:うんうんうん。八雲。246の南の環七の。はいはい。
湯川:で、ちょうどそのケーキ屋さんが駒沢公園の脇のところに、パン屋さんとジャム屋さん、ジャムとバウムクーヘンのお店をちょうど出すっていうタイミングだったんで、結局私はそのパン屋さんに行ったんですけど。
ーー:うん。へえ。じゃ、パンを焼いてた。
湯川:そうです。学生の時にホテルで働いてて、パン(部門)にいたので。
ーー:うんうん。
湯川:ホテルでも働いてて、で、それの関係でパンの方手伝ってほしいって言われて、ええ、パン屋さんで働いて……で、まんまと半年で体壊してやめました(笑)。
ーー:ええ!体壊して?ハードワークすぎて?
湯川:ハードワークすぎます。もうもう記事にならないぐらい(笑)。
ーー:ちょ、これでそっかそっか。いや、でもま、あの「万さく」の万也さんのハードな話も聞いたんで(笑)。
湯川:そっか。そうそうそう。本当に。
ーー:やっぱり飲食、特に当時は結構ハードだったの?
湯川:ハードですよ。もう絶対記事にはできないですけど。朝4時に出勤して夜中の1時とかまで仕事してましたから。
ーー:朝4時!?
湯川:朝4時に出勤。
ーー:ってことは起きるのはもっと前ってこと?
湯川:そう。3時半ぐらいに起きてフラフラしながら。
ーー:ええー。週休みは1日?
湯川:1日ある。一応。あ、一応定休日があるんで1日休み。
ーー:うわ、でも確かにパン屋さんって朝みんながパンを買う前に準備するから早いですよね。
湯川:そう。あとは、ま、1番下っぱなんでやることなくても1番最初に出勤しなきゃいけないみたいな。「私なんかやることあります?」みたいな。だからま、みんなが使うもの準備、具材の準備したりとか洗ったりとか。全部準備して。みんなが5時とかから仕事ができるように準備するのに1時間かかって。
ーー:でも夜はなんでそんなに遅い?
湯川:仕事が終わっても1番下っぱは最後まで帰っちゃいけないみたいな。もう本当にもう「だからもうみんな早く帰ってよ、仕事終わってるじゃん」みたいな。でもみんながこう「あーするこうするどうする」みたいな新しいパンとかの話とかしてても、混ぜてもらえないのにいなきゃいけないみたいな。
ーー:そっかそっか。なるほどね。ハードな業界に加えて職人気質の上下みたいなのがあったんだ。そっか。面白い。
湯川:でも絶対記事にはできないですよ(笑)。
ーー:いや、これ面白いし貴重な話だと……
湯川:そう、店の名前出さないでください(笑)。
ーー:わかりました(笑)。そっか。そういえば理事長(※用賀商店街の理事長)もケーキ屋さんで働いてた。
湯川:あ、そうなんですか。へえ。
ーー:「久本」っていうなんか世田谷に4店舗ぐらいあったケーキ屋さんで。
湯川:へえ。ケーキ作ってたんですか?
ーー:ケーキね、配達とか全部やってたって。そう。そこで奥さんと出会ったって。
湯川:あ、そうなんだ。それすごい。そういう逸話が面白い。
ーー:じゃ、もう半年で体壊すって本当ハードだった。
湯川:ハードでした。もう本当になんか限界みたいな、精神的にも肉体的にも限界みたいな感じでした。
ーー:いや、そうなるよね。

湯川:で、そこで、戦線離脱して。しかもまあ本当、給料超安かったんで。これバイトの方が給料もらえるじゃんと思って。
ーー:それよくあるよね。飲食店あるある。
湯川:もう飲食店あるあるで。で、ケーキ屋さんでバイトしながら。
ーー:うんうんうん。
湯川:てかバイトしてたんですけど、それこそフルタイムでバイトしても、もっとフルタイムで働いてたから体力余っちゃって(笑)、逆に今度はなんか寝れないみたいな。「なんかあれ?どうしよう?」みたいな。「ま、暇してる」みたいな感じになったなって。
ーー:マジすか(笑)。
湯川:で、私、そこでなんかテレビかなんかで「人はこう1秒に1回誰かとこうハイタッチし続けても、生きてるうちに世界中の人とハイタッチしきれない」みたいなのを見たんですよ。なんかで見て。
ーー:うんうん。
湯川:「確かに!」と思って。それだと「じゃあこうやってハンディング(街頭配布)で、チラシ受け取ってもらうって実は結構奇跡な確率じゃないかな?」みたいな。
ーー:うんうん(笑)。
湯川:変な発想になって。で、ハンディングのバイトしようと思って。
ーー:おおー。
湯川:仕事の前に朝早いじゃないですか。ああいうのって。ケーキのバイトの前に、朝6時とかからチラシ配りの仕事して。うん。3時間ぐらいしてそっからケーキは出勤してみたいな。
ーー:うん。すげえ体力。すご。
湯川:でもその頃は本当それでも全然元気。ええ。「こんな楽なんだ、身体」みたいな。
ーー:え、それ20代前半?
湯川:20代前半です。なかなか濃くて20歳とか21とか。
ーー:そっかすごいな。20歳で就職して。
湯川:うん。そうです。半年でやめてるんでまだ20歳とかぐらい。
ーー:たくましい。へえ。で、そこからこのダーツとか今の仕事に繋がっていく?
湯川:そうなんです。そう。そのハンディングの仕事をしてて、そしたらそこの会社から「なんか営業やってみない?」みたいな。
ーー:うん。お。
湯川:でも、ま、仕事やめたばっかだったんでなんか人に何か「やってみない」って言われたことは全部やってみようみたいな、よくわかんないこうトライ精神みたいなのがあって。誰かから「これやってみたら」とか「あれやってみたら」って言ったことは全部やってみようみたいな。で、営業やったことないけど。
ーー:うんうん。
湯川:飛び込み営業やって。で、それが結構楽しくて。
ーー:ええ。何の営業をしてたんです?商品。
湯川:それはなんかね、フリーペーパーの設置だったりとか掲載だったりとか。
ーー:はいはいはい。
湯川:いろんなこう、会社の営業代行みたいなので8社ぐらい名刺持って。
ーー:ええ(笑)!?
湯川:その時に合わせて飛び込みで、「ここの店はこれだったらいけるかな」みたいなのとかで飛び込んで移動してたりとかして。
ーー:え、どのエリアを当時は?
湯川:え、もう都内も千葉埼玉も全部。
ーー:そんな広範囲で!?すげー。
湯川:広範囲で。なんか自分で好きなところ行って、ま、媒体によってこのエリアが決まってるんで。いろんなエリア持ってたんで。ええ、その媒体に合わせて「今日はこの辺行こうかな」みたいなとか。
ーー:すご。
湯川:しながら、でも自分の空いてる時間でできるんで、ケーキ屋さんの休みの日とか早番で終わった日とか。
ーー:すげえ、ケーキ屋さんはやっぱ押さえつつ。
湯川:ケーキ屋さんは押さえつつ。
ーー:すげえたくましい。
湯川:ずっと働いてて。
ーー:で、この飛び込み営業はフルコミッション、で?
湯川:うん。
ーー:うお、すごい。
湯川:でもそれがなんか楽しすぎて。
ーー:うん。楽しいんだ(笑)。
湯川:楽しくて。なんか門前払い当たり前じゃないですか。でも話聞いてくれる人って奇跡だなみたいな。
ーー:いや、もう超ありがたい。もう分かるわかる。うん。
湯川:そうですね。で、なんかお茶とか出してくれたら、もう神みたいな。
ーー:うんうん。へえ。え、でも結構稼げた?
湯川:結構稼げました。
ーー:へえ。
湯川:で、なんかそれしてたら、今度なんかそこの会社でオフィスで働かないかって言われて。で、それしながらケーキ屋さん働きながらその会社の経理の仕事もちょっと手伝うみたいな。
ーー:すご。
湯川:そうして働いてたんですけど。
ーー:ええ。飛び込み営業ちなみにどのくらい稼げました?
湯川:月に、でも本当何十万みたいな。
ーー:いや、えー、すごい。
湯川:あ、ここちょっと、あ、ダメ、これ。ダメダメ(笑)。
ーー:でも、ぶっちゃけ何十万ぐらい……?
湯川:いや、お財布が閉まらなくなる感じぐらいでした。毎月。
ーー:すげえーー。
湯川:二つ折り(の財布)ですけどね。二つ折りが閉まらないぐらいは。
ーー:すごい。
湯川:飛び込みだけでそれぐらいありましたね。
ーー:でもケーキ屋はやめなかったんだ。やっぱり好きだからとか。
湯川:やっぱうん。なんか、そこやめちゃうとなんか違うかなみたいな。
ーー:ああ、なるほど。うん。
湯川:て、思ってたんですけど、ま、ケーキ屋もなんかその色々あって。なんか人が足りなくて「店長やってほしい」みたいな。店長代理ってやってたんですけど。
ーー:うん。すごい!どこ行っても頼られる。出世しちゃう。
湯川:ま、多分だから結構こう、フルで出てたからだと思うんですけど。でも「店長代理して欲しい」って言われて、ま、やってたんですけど、もう本当正式な店長になってほしいみたいになっちゃって。でもそうすると私の他の仕事できないんで。
ーー:はいはい。
湯川:それ違うかなって言ったらなんかもう「やめるか店長やるか」の2択しかないみたいな感じの雰囲気になっちゃって。あ、じゃあもう「やめます」って言って。できないんでやめますって言ってやめて。でもうオフィスで経理の仕事しつつ営業しつつ。
ーー:経理やりながら飛び込み営業できる人ってなかなか普通(笑)。
湯川:ま、でもそんなにあの、がっつりじゃないですけど、経理補助みたいな感じでやったりとか。あと人材の会社だったので、スタッフのお給料払うのに、みんながこうお給料取りに来るからそれの計算したりとか。
ーー:うん。へえ。でも、すごい。何でもやっちゃう。キャリアがなんかたくましいな。
湯川:ぐちゃぐちゃですよね(笑)。
ーー:すごい。
湯川:で、その会社でなんか「イベントの部署を立ち上げたいからイベント行ってこい」みたいな。
ーー:ふーん。
湯川:で、毎週末クラブでイベントやってて。で、それがお酒のプロモーションのイベントをずっと毎週末クラブでやってて。
ーー:へえ。あ、じゃ、その会社は結構いろんなことをやってる。
湯川:人材派遣の会社だったんで、ま、色々やってて。
ーー:へえ。そっかそっか。人材派遣だからイベントにも。
湯川:です、そうです。

ーー:なるほど。で、それがなんか今に繋がってきてる?
湯川:そうです。そこで友達ってか、仲良くなった子とずっとそのイベントを毎週、ま、週末クラブでいろんなとこでイベントやってて、たまたま「ダーツの大会でSMIRNOFF(スミノフ・ウォッカブランド)を手伝ってくれる子が欲しい」っていう話になって、みたいな。だから、会社とは全く関係なしに。
ーー:うんうん。
湯川:依頼があって、ま、一応話は会社にも通したんですけど。で、そこで大会手伝うのが、私の多分ダーツとのきっかけというか、深い関わりのきっかけ。
ーー:ええ。で、それまではダーツは本当遊びぐらい?
湯川:遊びぐらいだから、もう本当にダーツのルールもギリギリみたいな。なんか本当「ゼロワンはぴったり0にするんだよ」ぐらい。
ーー:はいはい。
湯川:ぐらいしかなかった知識から、売るなら会場行くなら知識入れてかなきゃなと思って。
ーー:うんうんうん。
湯川:で、ダーツのこと本当ネットで調べて勉強してみたいな。
ーー:へえ。すごいなあ。
湯川:なんかその用語とか、「20の真ん中3本入ったらハットトリックっていう」とか。っていうのを、そこでバーって全部書き出して覚えて。
ーー:すごい。真面目だあ。
湯川:なんかそこが多分、飛び込み営業の時の感覚になっちゃったんですよね。飛び込み営業する時って、この商品何言われても答えられるように。
ーー:うん。
湯川:みたいな。誰よりも詳しくいれば勝てると思ってたんで。
ーー:すごい。でも自立心っていうか、まあ、起業家精神が元々あったんですね。
湯川:でも全然その時はそんなこと何も考えてもないし。
ーー:うんうんうん。そっかそっか。で、そのダーツのお手伝いをするようになったのは何年ぐらい前?
湯川:それが23とか。
ーー:あ、まだ全然早い!すごい。
湯川:ギュギュ!って、そこだけ本当もう。
ーー:その数年めちゃくちゃ濃い!
湯川:その数年本当めっちゃ濃くて。まだからみんなが大学4年まで卒業する年までは本当何でもやろうと思ってたから、そこだけ多分めっちゃ濃い。
ーー:すご、そっか。なんか俺の中で時間軸もう5年ぐらい進んでた(笑)。
湯川:そう。ギュって、もう本当にもう。
ーー:すごい。そっか。じゃあそこから結構本格的にのめり込んでく?
湯川:ダーツ自体にのめり込んでくってよりは、なんかイベントとかでこうちょっと働き方も緩くしてこうみたいな時期だったんで。私、ニートしたくて1回(笑)。
ーー:おお(笑)!?
湯川:これも本当バカなんですけど、1年間で2年分稼いで1年間ニートしようと思って。
ーー:うわ。すごい。なんて単純計算(笑)。
湯川:(笑)。でも今の生活の給料の倍あればもう1年生活できるじゃんて、もうそこが多分超単純計算だったんですけど。で、1年間で、ま、営業とかもうまくいってたんでありがたいことに、2年分稼げて。
ーー:本当に稼いだ(笑)!?
湯川:本当に稼げて。やめようと思って、1回なんか全部リセットしようと思って24ぐらいの時に1回リセットしようと思って。
ーー:うん。
湯川:で、リセットしてる時に、ま、でもリセットしててもさすがに何にも仕事しないのもなと思ったんで、イベントの仕事だけはしてて。で、ダーツのイベントとかもしてて。
ーー:ダーツのイベント。
湯川:イベントで、そのキャンペーンガールみたいな感じで営業してて、で、そっからま、ダーツの周りの人たちとも結構仲良くなって。
ーー:うんうんうん。
湯川:で、ご縁があって、ま、今の店の前身となる瀬田にあったお店に、お手伝いすることになって。うん。で、そこが私のこう、ダーツのお店、ダーツバーとの出会いというか。
ーー:うん。なるほど。え、QP’sの前身となるお店があった?
湯川:そうです。瀬田に「IQ」ってお店があって。
ーー:うん。「IQ」。へえ。
湯川:で、ま、そこがご縁があってお手伝いすることになったんですけど。
ーー:そのお店は今もある?
湯川:今はないです。
ーー:瀬田のどの辺りにあった?
湯川:瀬田の交差点の、セブンから環八沿いの並びにあったんですけど。地下にあったんですけど。
ーー:はいはいはい、ああ、分かる分かる。あの辺か。
湯川:整骨院だっけ?の地下にあって。
ーー:うん。へえ。で、そこ手伝って。
湯川:そこ手伝ってて、働いてて。うん。で、ま、そこがもうちょうど(賃貸の)更新のタイミングでなくなるってなった時に。
ーー:うんうん。
湯川:なんかここのお客さんたちが、みんなめっちゃ良くて。あ、このコミュニティなくなるのもったいないなみたいな。
ーー:なるほど。
湯川:なんかどうにもこうにも、どうかなんないかなとか、もったいないなみたいな。ま、でも、ここで継続するのは現実的じゃなかったんで。
ーー:そっかそっか。
湯川:どうしようかなって思ってた時にたまたま、その常連さんに連れて来られた幼馴染みの子が、不動産業やってて。
ーー:うん。
湯川:で、「将来自分でやりたいんで今勉強してるんです」みたいな女の子がいて。で、本当飲んでる時の流れというか、「え、なんかいい物件あったら探してよ。用賀で」みたいな。で、瀬田だったんで、ま、瀬田からはあんまり離れたくないけど、でも商圏的に瀬田だとちょっとしんどいかなと思ってて。
ーー:うんうん。
湯川:やっぱちょっと駅に近い方がいいよね。でも二子(玉川)じゃないよね。みたいな。二子はどうしても昼間の店の、街のイメージがあったんで。
ーー:うんうんうん。
湯川:用賀かなって。で、物件探してとかって言って、本当軽いノリで。なんかいいとこあったらやるよみたいな。
ーー:そしたら、すぐ出てきた?
湯川:そう、そうです。で、すぐもう見に行って「いいんじゃない?」みたいな。
ーー:早!それが、え、でもじゃあ20代半ば?
湯川:それが27の時ですかね。
ーー:27!QP's、オープン!早い。なんて早熟な人生を……すごい。
湯川:ま、なんか「失敗しても、ま、30で取り返せるか」みたいな感覚でした。
ーー:うん。すごい。
湯川:30だったら、ま、まだ他にもしもう1回違うとこに就職とかしても、雇ってもらえるかなみたいな。ぐらいの感覚ですごい本当ラフな感じで始めました。
ーー:うんうん。ええ、すっごいな。いや、でも営業も、食べ物も作れて、経理も経験してて、みたいな。
湯川:そうですね。だからなんかありがたい経験だ。
ーー:起業するには一通り経験して。
湯川:確かに自然となんかやらせてもらえた。すごい巡り合わせ。
ーー:いや、本当にすごい。
ーー:そっかあ。で、今QP's、えっと、14年目。14年か。すごい。本当に立派です。
湯川:ありがとうございます。いや、とんでもない。とんでもない。もう皆さんに支えられて。本当に。
ーー:いやあ、すごいな。じゃあ、この14年間はどんな14年でした?
湯川:14年。
ーー:山あり谷あり?
湯川:いや、山谷あり谷あり、かなあ?ま、お店の、その経営状況としては別に山あり谷ありもなく、ま、そんなに跳ねることもなくじゃないけど、ま、安定してずっと来れたんですけど。
ーー:うん。
湯川:でも本当お客さんというか常連さんには恵まれて、って感じですかね。もう、前のお店の時からいまだに通い続けてくれてる方もいらっしゃいますし。
ーー:おー、すごい。うんうんうん。
湯川:もう引っ越していなくなっちゃう人もいれば。ま、新しい出会いもあるけど、別れもあるんで……。
ーー:うんうんうんうん。確かに。用賀の人は結構引っ越しちゃう人も多いですか?
湯川:そうですね。引っ越しもそうですけど、やっぱこう、実際に亡くなったりとか、どうしても結構こう深く関わるから、そこが結構しんどい……。
ーー:そっかあ。そうだよね。14年付き合ってたらね。
湯川:うん。そうですそうです。
ーー:うん。
湯川:だから前の店からとかだったりすると、もうね、もっと長かったりとかする人もいるんで。うん。
ーー:なるほどね。
湯川:なんかいろんなみんなのね、嬉しいこともいっぱいありますけど。「彼女できた」「彼氏できた」とか、結婚するとか子供生まれるとかって、報告来てくれたりとか。もう用賀に住んでなくても連絡くれたりとかもするんで。
ーー:うんうんうんうん。すごい。そっかそっか。キューピーズでこうカップルになった人たちとかいらっしゃったりする?
湯川:キューピーズでカップルは……なかなか、いないんですよね(笑)。
ーー:でもダーツやってる人同士って、結構なんかすごい濃いコミュニティに属してるようなイメージがあるんだけど。
湯川:そうなんですけど、なんかそこでトラブルっていうか、ま、別れちゃったりとかするともう完全に。
ーー:あ、そっか。そういうのも。
湯川:逆にそれが寂しかったりもしますけども。別れちゃったら完全にもう、来なくなっちゃうとか。
ーー:そっかそっか。
湯川:そこでダーツやめちゃうとか。コミュニティが狭い分、そういうこともあったりとか。
ーー:なるほど。そうか。え、商店街の理事というか、商店街の運営に関わるようになったのはいつ頃から?
湯川:いつだったんですかね(笑)?
ーー:商店街への加盟は結構早い?
湯川:加盟はもう最初から。
ーー:うん。うん。
湯川:ま、前が瀬田だったんで、瀬田ってこう周りにお店が少なかった分、商店街とか無いと思ってて。で、しかもなんか周りとのお店の関わりが一切なかったんで。
ーー:うん。確かにね。あの辺だと。うん。
湯川:ま、あったらしいんですけど。実際は。でも全然関わりがなかったんで、なんかせっかくだったら周りにお店多いし、仲良くやりたいなと思って。で、1番最初にケンさんに声をかけてもらって。
ーー:あ、「やぎはし(寿司屋)」の!やっぱりケンさん。
湯川:そう。ちょうどケンさんたちも移転した時と同じぐらいのタイミングだったんですよ。うちも同じ年で。で、(店舗の立地が)前だったのもあって、結構声かけてくれたりとか、気にかけてくれて。
ーー:そっかそっか。
湯川:そうです。
ーー:「やぎはし」さんも移転されてる?
湯川:移転してあそこに行ってるのが多分14年前。ほぼ同じ時期。
ーー:その前はどこにあったんですか?俺、それ知らないな。
湯川:京西小の近くにあったみたいです!
ーー:そっかそっか。なるほどね。小田垣さん(ビストロ穏屋)も、ケンさんに声かけてもらって、って言ってて。
湯川:うん。そう。もうケンさんは本当、みんなのお兄ちゃんみたいなイメージでした最初から。
ーー:そっかそっか。いや、そういう方々がいるんですね、やっぱり。
湯川:そうね。たまたま多分うちがオープンしてすぐぐらいのタイミングで、なんかお祭りやるのにみんなで、お店の人たちがみんな「やぎはし」に集まる日があるからその日においでよ、って言われて。挨拶しにくればみたいな。手っ取り早いよ、みんなに会えるしみたいな。
ーー:はいはいはい。
湯川:で、最初にそれで皆さんにご挨拶させてもらって、で、そこから商店街に入ったんですけど。
ーー:なるほどなるほど。そっかそっか。うん。で、理事になったのは何年ぐらい?数年前ぐらい?
湯川:コロナになる前なんで。
ーー:あ、じゃあもう5年以上か。
湯川:多分もっと、もっとですね。
ーー:てことは、万也さん(万さく)とかよりも長い?
湯川:あ、同じぐらいのタイミングですね。それから、ケンさんに託されて、それこそ私と、ま、文雄君(穏屋)と、ダートさん……お惣菜屋さんがまだあった時に。
ーー:あ、はいはいはい。うんうんうん。
湯川:その3人でお祭りとか「もうお前ら若いのが仕切れ」みたいなので、ケンさんたちに託されて、そっからずっと屋台村とかをやってたんで。
ーー:なるほど。
湯川:理事になる前からそうやってやらせてもらってたんですけど。で、もう流れで理事やんなよと。
ーー:なるほど。そっかそっか。あれ?お住まいも用賀だよね?
湯川:です。用賀に住んで暮らして、もう15年ぐらい。
ーー:そっか。瀬田の頃から。うんうん。15、6年。用賀の街は変わりました?
湯川:変わりましたよね。大きくは変わってないと思うんですけど、なんかちょっとずつ変わっていくかなみたいな。
ーー:そっかそっか。
湯川:なんか最近よく話すのは「あの店の前って何だっけ?」みたいな。
ーー:分かる!変わっちゃうと思い出せなくなるやつ。
湯川:なんか結構最近それで結構盛り上がってて(笑)。で、思い出せないやつとかをまた違う人に「この前こんな話になってたってな。あそこの前何だったっけ?」みたいな。
ーー:うん。確かに。そっかそっか。でも俺なんか上用賀に住んでるから、上用賀はこの10年でめちゃくちゃ変わって。
湯川:うん。確かに。
ーー:昔は、昔って言っても10年だけど、大きい駐車場がいっぱいあったのが、今全部マンションになっちゃって。マンションと戸建てと。
湯川:確かにそうかも。
ーー:ちょっと人口密度がやばくて。多分これから1、2年で、またぐわっと増えそうな雰囲気で、ちょっと怖いっすね。
湯川:確かに。その割には用賀、飲食店足りないですよね。
ーー:うん、そうそう。上用賀の方は、世田谷通り沿いとかがあんまり、飲食店がないから。
湯川:確かに。
ーー:なんかあっちの方、もう1回栄えるかなとか、あと馬事公苑の、あそこに、あの「くら寿司」の下。えっと、1階がようやく決まったみたいで、今。
湯川:そうだ。何かな、何になるんだっけ?
ーー:シェアラウンジ。TSUTAYAがやるシェアラウンジと、カルディがやる新しい業態のマジックハウスっていうおしゃれカフェみたいなのが入るみたいで。あそこも多分相当込み合っちゃうんだろうなっていう気がしてる。
湯川:確かに。ま、どこの駅からも微妙に距離あるから。
ーー:そう。で、あの辺の人たちって、やっぱりあのリモートワーク難民が結構いて。
湯川:ああ、なるほどなるほど。そっか。確かにスタバもいっぱいでしたもんね。
ーー:そうそう。ま、俺もそうなんだけど(笑)。あっち寄りなんで。
湯川:確かに確かに。
ーー:結構あの新しいマンションとかはリモートワーク系の、共働き世帯とか増えるだろうから。
湯川:もうだって、新しいマンションそういう部屋作ってますよね。マンション自体にね。
ーー:確かに!確かに!うんうん。なんか時代を感じますね。
湯川:共有スペースのところにね。
ーー:うんうん。あるある。ねえ。
湯川:作ってますもんね。
ーー:なるほどね。じゃあ、ちょっとこれからの用賀とかお店「QP’s」の。なんかこうしたいなとか。
湯川:キューピーズはこのままでいいかなと思ってて。うん。なんかよく、このままでいいと思ってると良くないよって言われるんですけど、ま、でもこのアットホームな感じは、なんかもうそのままにしつつみたいな。のんびり。
ーー:うんうん。いや、めちゃくちゃいいすね。
湯川:のんびりしながら、ま、それこそコミュニティみたいなみんなが集まれる場所になれればいいかなみたいな感じなんですけど。用賀の街とはね、もうちょっとこう飲食店が増えていかないかなー、って思ってて。
ーー:なるほど。そっか。
湯川:一応なんか大家さんたちには「飲食店にも貸してくださいよ」っていう話をしていってるんですけど。
ーー:うんうん。その飲食店っていうのは、えっとチェーンじゃなくてってことですか?
湯川:チェーンじゃなくて。ま、チェーンでもいいんですけど、チェーンじゃない方が楽しいじゃないですか。ユーザーとしては。
ーー:うん。そうですねえ。
湯川:チェーンはチェーンでありがたいんですけど。バランスが大事。
ーー:うん。わかる。
湯川:ま、でもね、駅前にやっぱチェーンがあるんで。あと、ま、そんなに大きい広い物件が多いわけじゃないじゃないですか。用賀ってその、建物自体が1個ずつが大きいわけじゃないから、ま、個人のお店がもっともっと増えればいいなあ。
ーー:でも、家賃もなんか結構上がってきちゃってて。
湯川:めちゃめちゃ上がってますよね。びっくりするぐらい。結構やっぱ相談されるんですけど。さすがにその家賃は辛いよねみたいな。いや、その家賃はしんどいよねみたいな。
ーー:うん。やっぱり飲食とかって、(収益性に)上限が……。
湯川:そうなんですよ。どうしても。しかも、じゃ人どれぐらい雇うのとかって考えてくると、これぐらいの箱だったらこれぐらいしか雇えないし、みたいなので。みんなそうなってくると、売上見えてくるよね、みたいな。
ーー:そうそうそう。
湯川:で、それに対してその家賃かー、みたいな。計算ができちゃう。
ーー:僕らも、あのー、コワーキングスペースやりたいよねってのはずっとあって。めちゃくちゃ探したけど。ね、絶対計算合わなくて。
湯川:ま、そうですよね。
ーー:そう。キツイねー、みたいな。ガリガリ回したとしても。でも、そういう場所やりたいんだっけ?みたいな。
湯川:うん。そうなんですよね。
ーー:もっと、コミュニティというか人が集まる場所にしたいな、って思うから。
湯川:回転率。だからそうなるとチェーン店みたいになっちゃうのかなと思いながら。もうでも、チェーン店ばっかりでもつまんないし。
ーー:うん。ねえ。
湯川:でもやっぱお店がないと、みんなそれこそ違う街に飲みに行っちゃうんで。ま、うちは「1軒目」じゃないんで。どっちかというと、やっぱり2軒目3軒目みたいなお店になってくると、1軒目で飲んでくれないと、しんどくなっていくだろうなって今後思ってます。
ーー:はいはい。ですよね。そう。なんかね、チェーン店ってやっぱりできるだけお客さんを長く滞在させて自分たちのお店の中で全部、こうなんだ、食事からお酒からデザートまで全部収めるみたいな、やっぱそう考えがちだと思うんだけど。なんかうん。街を歩く楽しさとか……。
湯川:そうなんですよね。だから「寄り道ウィーク」とかもやってたりとか。みんなが知らないお店に入れるきっかけ?
ーー:うんうん。寄り道ウィーク楽しいよねー。
湯川:そうなんですよね。なんかもうちょっとこう、普及できたらいいなと思ってるんですけど。
ーー:ね。うちも寄り道ウィークは大好きで。なんか家族とか小さい子供を連れて夜の街を歩けるって楽しくて。大っぴらにお酒も飲めるし(笑)。
湯川:そうですそうです。あとだから、気になってて入ってみたいけど入れなかったお店に、ま、チケット1枚だけで入れるんで。気に入れば長居……お代わりして居てもらえばいいし。もうね、1日で4軒全部回りたい人たちもいると思うんで。すぐパッて帰っても別にお店側も嫌じゃないし。
ーー:ね。うちなんかもチケット3枚ぐらい買ってるから。
湯川:でもみんな結構そうやって、なんか全部のお店も周りたいみたいな人もいるし。
ーー:うん。そうそうそう。すごいいいよね。
湯川:そう。だから、ま、新しくできたお店がどんどん参加してくれたら1番いいんですけどね。みんなが、こう。
ーー:ね。そう。だから僕らも、俺と松井さんで「ひよこルーム」っていう一時預かりの保育園を今やってるけど。あれも、ひょんなご縁で引き継ぐことになったのが、なんか俺らとしてもすごく嬉しくて。だから、この用賀のいい雰囲気のお店とか場所を、なんかそういう形で残していくとか、僕らがバトンを受け取るみたいな選択肢も作れたらいいなっていうのはあって。
湯川:うん。確かに。いいお店もね、いっぱいあるし。個人のお店が多い分、ま、そういうなんかチェーンにはできない楽しみ方というか。
ーー:そうそう、そうね。そうだよね。
湯川:ま、でも基本多分、用賀のお店の人たちってみんな仲いいと思ってて。ケンさんしかり、そうやって声かけてくれたりとか。それこそ、じゃあうちに来たお客さんで「接待で使いたいんだけど、こういうお店とかない?」みたいになると「あ、あそこいいよ」とか「ここいいよ」とか。
ーー:あー、素敵。
湯川:「なんだったら連絡するよ」、みたいなところまでできるし。逆に言ったら他のお店で1次会してて、「2次会どっか行きたいって言ってるけど」って言って連絡くれたりとか。お店の人たちが、やっぱりお店の案内人になってくれてる。
ーー:うん。素晴らしい!
湯川:なんかそれって1番かなと思ってて。
ーー:うん。確かに。他の街って商店街とかどう機能してるんだろうね。
湯川:そう。用賀の商店街って大きいの1個じゃないですか?だからそれがなんか、強みなのかなと思ってて。「何々通り商店街」「どこどこ通り商店街」とかじゃないから。
ーー:うんうん確かに。全部がこうぐるっと1個。なるほど。
湯川:が、良さなのかなと思ったりとか。だから屋台村やってもあれだけの店舗数が、ガッと一気に集まれるし。ま、そういう集まれる場所が少ないのはちょっと寂しいですけど。あの三角公園、ちょっとそろそろ手狭じゃないですか?
ーー:確かに(笑)。確かにそうだよな。いやあ、ありがとうございます。うん。なんかいや、めちゃくちゃ面白かった。なんか他に言い残したこととか言いたいこと、メディアを見てくれる方々に一言ありますか?
湯川:ええ、なんだろう。「用賀の街を楽しんで欲しい」。なんかそれぞれの、こう楽しみ方をなんかシェアしてほしいかも。教えてほしい。かもしれないです。こういう風に楽しんでるよ、とか。
ーー:あ、用賀の街を。ああ、面白い!それ。
湯川:うん。やっぱり私たち、動ける時間が限られたりとかすると、知らないこといっぱいあるんですよね。用賀の街で。だからなんかこう、みんながこう「こんなことあるよ」みたいな。
ーー:はいはいはい。
湯川:あ、だから「チーム用賀」とか、あのFacebookのチーム用賀とか見てて、面白いなと思うんですけど。いいじゃないですか、あそこ。不要品が出たら「欲しい人いませんか?」ってやってたりとか。なんかそういうのをもっとこう、こんなことあるよとか、こんなイベントやってたよとか、どんどん発信されて、客観的に見れたりとか意見がもらえたら、みたいな。
ーー:うん。なるほどね。QP'sは商店街の中だと1番遅くまでやってる方のお店かな?
湯川:でも、うちもそんなに、今もう遅い時間に人がそんなに動いてないんで。うちも営業時間短くしたっていうか、早く始めて短く、うん、なんていうの?営業時間ずらしちゃったんであれですけど。
ーー:ああ、そう。
湯川:ま、でも商店街に加盟してる方だったら遅いんですかね。してないお店だったらもっと朝までやってるお店とか多分あると思います。
ーー:ああ、チェーンとか。うん。なるほどね。いやー。面白かった。めちゃくちゃ面白かった。ありがとうございました。また家族で遊びに来ますね!
湯川:ありがとうございます。こんなんで大丈夫ですか?本当ですか(笑)?
